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2021年10月18日
溶かしたガラス(ホットワーク)
アートガラスは大きく分けて、熱を使うホットワーク、熱は使わないコールドワークに分けられます。我々、エッチング彫刻やステンドグラス、積層ガラスは後者のコールドワーク。
熱を使うホットワークは、残念ながら海外に比べて国内では需要の関係で設備が大きなものがありません。あるのは建築ガラスを曲げるメーカー設備ですが、アートガラス的な仕事はしません。
ホット、コールドと設備はまるで違うので併用している制作会社も少なく、そういうとこは各分野の工房が協力すれば良いんです。
3~5センチくらいの溶かした色ガラス、板ガラスの接着し防水仕様にして使いました。可愛いガラスです。
このハート形、出来立ては左のくもった状態、ここから手磨きで右のようにクリアにしていきます。ガラスをクリアに磨くのは、思った以上に大変な作業です。
このオブジェは30センチくらい、NGちゃんにお願いしたものですが、いろいろな場面で使いました。
熱を使う仕事はむやみに違うガラスを混ぜると冷えてくるとき、または数日後に割れます。これはそれぞれのガラスに膨張係数というものがあり、相性が良くないガラス同士ですと割れます。
アートガラスの仕事をしていると溶かしたガラスの案件があるので、相性の合う工房さんと仕事をしたいのです。
ガラスの膨張係数と同じこと。