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2021年04月09日

ステンドグラスの組み立て(建築、住宅ステンドグラス)

抽象デザインのステンドグラス、ワイド50cmx高さ2,1mくらいが4枚、ワイド65cmx高さ1,8mくらいが2枚、TU君とHRさんが格闘中です。

通常 ステンドグラスの高さは1m位までが主流ですが、建築アートガラスのステンドグラスの多くは、高さ2,4mくらいまで1枚物で希望されます。

またステンドグラスが長い場合は、横の30~50cm間隔で金属の丸棒を入れるのが従来の制作技法でしたが、デザイン重視ですと横に金属棒が真っすぐに入ると見栄えが劣るので、無いような仕様を考えていきます。

ただ従来のパテ補強ですと、時間と共にステンドが自重で弓なりになるので、オリジナルな技法を使います。

補強工程、乾燥中。1日このまま動かせません。

制作中は、大きなジグソーパズルのように、ガラス材を削りながら1mm単位で合わせていきます。

こちらも基本形はありますが、やって行くうちにそれぞれのやり易い方法で組み上げていくので、全員が同じやり方ではありません。

基本を根本にして様々なやり方を考えていきますが、役所の人間がよく言う、前例がない、ことばかり。

前例がない、って物事すべて当たり前。言ってること自体が、阿呆。

「前例がない、からやらない、出来ない」これではどんな分野も廃れます。この国、大丈夫かいな?

「前例がない、から苦労して探る」無茶するのでなく、基本を重視してうまくいく方法を見つければ、前例第一号になります。

でも冷や汗かき、もがくのは、覚悟しなければなりません。

役所と仕事、この国の職人仕事、伝統仕事を国が邪魔するような決め事、実はいっぱいあるんです。