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2021年01月15日
サインガラス(ガラスサイン)
イヴ・サンローラン、あまり服飾に興味がない自分でも名前は良く知っとります。
この文字、高さ1m位、希望はベースを黒で文字は透明、黒いカラーガラスに文字を彫ると、サンドブラスト部分は白いくもり状態になってしまうので、文字を加工でなくベースを黒く加工と逆転の発想。
ただガラスをサンドブラストでくもらせて、ただ黒を塗ると,ツルツル面から見るのでサンドブラストの白い粉々がきえません。どーすりゃえ~の?
この場合、ガラス専用色材にあるものを多く混ぜ合わせると、真っ黒になります。いろいろな技法は誰もやったことがないことも多々あるので、真っ黒に加工はもう30年以上前に悩みまくって解決しました。
違う技法ですが、たまに他の工房さんから教えてほしい、との連絡がありますが、申し訳ありませんが無理です。技法がご飯の種であり、お宝ですので。それに自分らが見つけたのだから、見つけることは出来ます。
でも心許している後輩には教えちゃいますが「他に漏らしたら坊主にするから」と釘を刺します。まだ一度も坊主になった後輩はいません。
打ち合わせ質問でそろえた写真。
積層ガラスに文字彫刻。鏡面がフラット気味でしたら、結構深く彫れます。
表面が凸凹のキラキラ仕様の場合は彫れませんが、工夫をすれば表現できます。
ここ2か月ほど宿題でサンプル制作している仕事で、渓流の波しぶきを表現したい、との要望があります。
通常のサンドブラストやエッチングガラスの技法では、まず表現が乏しくなってしまうのですが、なんとか出したいと思っています。
ただここ最近、自分の仕事のリズムがうまく乗れていないので、もがく毎日が続きます。