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2020年09月30日

結婚式場ステンドグラス(ホテル・式場ステンドグラス)

結婚式場のお話で探した写真。

このステンドグラス、でかいです。

ワイドが2m、高さが1m、一連が10枚10m、それが7連、70枚あります。床から3mほどの高さから設置なので、てっぺんは13mくらい。落ちたら死にます。

もっとも安全帯をしていますが、仕事中はアドレナリン出まくるので怖くないですが、終わって見上げるとブルブルッってしちゃいます。

制作はイタリアのステンド工房が1~2年かかったという事で、当工房は補強と設置でした。イタリアから来たステンド、補強が不足してるんで補強、短時間でもう大変。

日本は地震国なんだから、補強をしっかりしとくれ。

イタリア人の担当者たち、イタリア語で細かい部分をあれやこれやまくしたててましたが、ここは我々のホームグラウンド、こちらのやり方でなければ、無事に設置は出来ません。

おかげさまで、東日本大震災の時も大きく揺れたけれども破損しなかった、と施主から喜ばれました。

ガラスは揺れたり、たわんだりしないと逆に割れには弱い。竹と同じです。

 

設置時には足場が入り組んでます。狭い部分で10センチの隙間をステンドグラスを上げていきます。呼吸が合うチームであれば10センチは余裕です。

このような高さがあるものは、上から設置していきます。

理由は万が一落とした場合、下からだとステンドグラスに当たってしまい何枚か破損しますが、上から設置であれば破損が一枚で済むからです。

この時は毎晩、昼の仕事が終わって集合、一晩15名くらいが7日間、無事に完了しました。

左右に設置された聖者のステンドグラス、計16枚。

こちらは当工房制作、天井が高いので大きさが実感しにくいですが、一枚のステンドの高さは2mあります。

写真を見てチームのメンバーも若く無茶が出来、よく短い工期で施工したな、って今でも思います。

数年後、同じ高さと仕様のステンドグラス50枚を設置するのですが、一度苦しんだ仕事は次はノウハウが出来ているので、もっと効率が良かったです。

もっとも同じメンバーでという事が、重要なんですが。