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2019年10月23日
面取りVカットガラス&ミラー
面取りVカットの幅に強弱がある板ガラスがあるのだけれども、どこもわからないと回り巡ってきたアートガラスの資料を見てほしい、とAD氏との打ち合わせの中でありました。
面取りVカット加工をする技法は大きな板ガラス、ミラーでは日本では2~3社しかやっていません。需要と供給の問題です。
しかしカットの強弱があるのは「グラヴィール」という技法ですが、日本ではグラス、お皿しかやっていません。ですので一枚ガラスですと、海外でのアートガラスでしょう。
「どこかに写真あったよ、ちょっと待っててね」
と、これ。
板ガラスを天井から木で挟んで吊るして、強弱のカットを削っています。これ粗削りでこの後同じ様に細かい円盤で磨き状態にしていきます。
これは日本ではやっていませんし出来ません。技は積み重ねていかないと出来ない。
ヨーロッパでは古城の修理の仕事が日常的なので、古典技法が脈々と続いています。古典に現代技法が重なっていく。
素晴らしく豊かな文化です。うらやましい。