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2019年08月02日
オブジェ アートガラス
当工房のホームページにも載せている翼のガラスオブジェ、過去に数個制作しましたが、ひとつマザーが工房に置いてあります。
知り合いの結婚式や展示会で貸してほしい、と何度か貸し出しました。今回も展示会での貸し出しで、クリーニングしました。ただしけっこう重いです。
アートガラスでサンドブラスト彫刻やステンドグラス制作ですと、ガラス自体を削るために、かなり工房全体が埃っぽくなります。離れている部屋でも、身体に付いている少量の埃が毎日毎日積もってきます。
この翼のアートガラスオブジェは厚さが4cm近くあり、一枚の板ガラスでは重厚感が出ないので、3枚のガラスを接着して彫り出しています。発想は前職の氷彫刻とラリックガラスから考えました。
かなり好評で、題材が翼、ということも人気のようです。
クリーニング完了して、斜めから彫り出した部分を撮りました。
本日、曲げ硝子会社へ打ち合わせに行ってきましたが、暑い夏プラス大きな窯で熱を使っているので、職人さんの暑さ環境はとても大変な環境。50度は超えているんでないかい?
昔は溶かした硝子を作る職人さんは、涼しい早朝から仕事を始めて、塩を舐めながら作ったとの事です。
職人さんの一人ひとり、名前が有名でなくとも、話聞くとドラマがありますよ。
「なんでそんなに様々な技が卓越しているのですか?」
「弟子の中で、一番不器用だったからね・・・」・・・・・多くを語らなくても、沁みる話です。