墓石アートガラス(エッチングアートガラス)
本日の打ち合わせさせていただきましたが、ここ数年で、墓石とガラスの組み合わせが増えてきているようです。
石とガラスは相性がとても素敵ですが、外部多いので風圧など考慮します。一番心配されるのは、大風になにか飛んできて割れないか、ということ。
ガラスは設置されると、正面は思った以上に強いです。窓ガラスなど考えれば同じ条件。弱いのはむき出した小口。
デザイン性を考えてゆくと、どうしてもむき出しの小口がある場合は、対策としてガラス厚を厚くする、ガラス小口にステンレス材を貼る、で安心な仕様となります。
写真は横5mほどの集合墓石。景色やガラスの質感が清楚で美しいです。
こちらはステンドグラスでの音符。
この場合、従来のステンドグラスの鉛枠では弱すぎるので、5ミリの角棒と2ミリの平板のスチールで枠を作り、黒く焼きつけ塗装にステンドグラス材を象嵌していきます。
枠が細いので、ガラスをとめる押し縁を付けられないので、大きさほぼぴったりのガラスを手磨きで、象嵌です。
このような作業は、TU君、きれいに納めてくれます。
もうひとつ気を使うことが、吊るすのでやじろべえのように重さのバランスをとること。
ステンドグラス材は厚さがほぼ同じなので、最初の枠制作時にバランスを取ります。このような細かい金属制作をしてくれる会社はなかなかありませんが、仕事仲間のRさん、いつもガラス納まりのことまで考えて、頼りになります。
金属に限らず、自分の作るものに何が収まるかを考えてくれていない制作会社もあります。たとえばガラスが入る場所に溶接の出っ張りがあったり、大きな金属ではビスの頭が飛び出ていて、ガラスに当たったり。
気を使ってくれる制作物は完成時にきれいです。