松のエッチングガラス(植物エッチングアートガラス)
デフォルメした松のエッチングガラスの一部です。長さがワイド約3mほどで、すこし遠くから見るので、第一印象で見てもらえるようにデフォルメしています。写実的な松ですとまた表現方法は違ってきます。
植物のデザインはエッチングガラスやステンドグラスでは人気ですが、アートガラス制作にはラインがはっきりして葉っぱや花が比較的に大きいものが嬉しいのですが、小さな花やいっぱいの葉っぱなどですと、デザインが混んでしまうとインパクトさに欠けてしまいます。
モチーフに合わせて、デフォルメや質感で持っていく場合があります。朝顔や牡丹やぶどうなどはわかりやすいのですが、カスミ草などの小さな花や葉っぱがいっぱいですと、表現方法を検討します。
それに今回はベースがくもりなので、より考えなければ彫った部分が目立ちません。毎回、設置条件が違うので難しいものです。
若い頃は動物や魚の動くものに興味がいっていましたが、年齢を重ねるほど植物のすごさがわかってきて、盆栽など魅力的に見えるようになりました。
とくに動けない植物は受粉方法や種の移動方法など、知れば知るほど感心してしまいます。葉っぱを伝い、根に水分を届けるとか知ると、街路樹がコンクリートで囲まれているけれども、枯れない理由がわかりました。
この地球を支配しているのは、彼らは動かないけれども植物なんだろうな、と思います。酸素も生んでくれますもの。
でも観葉植物は何度買っても、冬の寒さでしまいには枯らせてしまうので、その方面の才能はないようです。
植物には心臓がないので、風が重要な役割、ってやはりあらためて地球ってすごいです。
「宇宙は無駄なものは、造らない」 好きな言葉のひとつ。