風景のエッチングガラス(建築・住宅アートガラス)
本日から9月、気候も涼しくなったみたいです。仕事で海岸線を走ると、早いところは海の家の解体をし始めていました。昔から思っているんですが、あの海の家はどこに仕舞っておくんだろう?
工房のまわりでは、秋の虫の声がよく聞こえてきています。でも初体験の外人さんは騒音とする人もいます。せみの声なんて耐えられないって。あまり四季のない国で育ったら、納得。
以前のブログで紹介しましたエッチングガラスのデザインが、今の時期になんかマッチしたので、ご紹介。(仕事の資料を探していたら目についたもので)
南国の海岸に草履、海は波多く、というリクエスト。エッチングガラス、サンドブラストのガラスを彫刻する技法は、風景などのデザインはちょっと表現が大変。物のラインがはっきりしているものが彫刻では適しているので、風景は質感で持っていくことになります。
アートガラスの仕事をしていくと、必ず風景の依頼はあります。
南国というイメージは、植物の種類と太陽の強さ、ですので影を濃くします。光は彫刻では表せないので、影を濃くすることで強い太陽の下、と感じてもらうわけ。草履の鼻緒の下に濃い影をつけます。
デザインの感じ方は人それぞれ。
楽しく過ごしている最中のパートナーの草履、ハイテンション中っす。ご依頼された方はこれ。
にぎやかだった海岸にぽつんと誰かの忘れていった草履、一番好きな季節が終わってゆく、哀愁です。
やばいのは、ここで誰かが身を・・・・と思ったら、心がお疲れなのかも。
エネルギー、生命力が強いときと弱っているときでは、捕らえ方が自然と違ってきちゃう。
坂道の真ん中に立って、この坂道が上り坂なのか、下り坂なのか、そんな言葉がありました。